まだ始まったばかり
何をインストールしたかというと。
このほかに、まず Windows Update を実行したのだが、ダウンロードから実行がやけに時間が掛かった気がした。 サーバが重かっただけかもしれないし、様子見だ。
インストール後の disk ベンチマークはこんな成績になった。
アプリケーション群のインストール後(左図)と前(右図)。
シーケンシャルアクセスはスコアが伸びた。何故?
ランダムアクセスも read では若干成績が良くなった感じに見える。これは2%以下の差なので誤差だろう。
ランダム write では1割以上速度が落ちたことには驚いた。もうアクセス速度低下が始まったというのか。
SSD の速度低下の原因に関しては、ちょくちょく調べてはいる。
まだ使い始めなので、SSD 内部の余剰ブロックを使い果たしたことによる erase 待ちの重さという可能性は外して良いだろう。
プチフリについては JMicron 製のコントローラチップを積んだ MLC SSD で発生する事例が有名だ。東芝製の SSD ではそういうレポートは今のところ見当たらず、コントローラのロジック不良により SSD アクセス速度が下がったという可能性も考えないでおくとする。
他の可能性としてはファイルの断片化が考えられる。
これまで SSD では、メモリ IC へのアクセスが一瞬で終わるために OS 上のファイル断片化によるアクセス速度の低下は起きえないとされてきたが、どうもそうではないらしい。
ものすごく端的に図示すると、こんな感じか。
本当はトラックでなくて荷物の配送センターのイメージにしたかったのだが、そう読み替えて欲しい(無茶だな)
配達する荷物がデータ。家がディスクのセクタやセル。配達員はディスクヘッド。SSD にはディスクヘッドはないが、有るものと仮定する。配達行為がディスクドライブ内部の処理。SSD のプチフリは無いものとする。
データを書く時、HDD では配達員は荷物(データ)を家(セクタ)に順番に運んで戻ってくるが、SSD では配達員が瞬間移動して配達しセンター(トラック)まで帰ってくる。
瞬間移動できる癖になぜ SSD で配達が遅くなるかと言えば、
(a) 各家に荷物(データ)を置く(書き込む)時に、周囲の数軒をまとめて建て直してから(erase flush)目的の家に届けるから
(b) センターの中が雑然としていて(OS 上のフラグメント多発)、配達員を送り出すまでに手間取っているから
(a)はフラッシュメモリの仕様だから仕方がない。
(b)を解消したら速くなるよ、と言っているのが上記の記事である。
フラグメントを解消するにはデフラグを掛ければよいのだが、OS 付属のデフラグや多くの市販デフラグメント製品は HDD 向け。ファイルの断片化を解消して連続配置にするのと同時に、配置の最適化まで行うものがある。上の図で言えば、センターに近いところに配達先を連続して建て直すわけだ。
配達員が瞬間移動できる SSD ではファイルの再配置は特に必要なく、連続してさえいればいい。既存ファイルに関しては。
むしろ、次の新しい配達の為に空き家(空き領域)も連続であってくれれば、空き家探しが楽になるので配達プランが立てやすくなる。HDD でもそれは然りだが、アクセス遅速の大きなファクターがヘッドシークの方にあるので、SSD ほど顕著に影響しないと思われる。影響するようになったらディスク内部の断片化は相当なものということであろう。
で、このソフトの出番だ。
ファイルおよび空き領域を連続化してくれるフリーソフトである。
通常のデフラグの後に、空きスペースのデフラグをやってみた。
しまった。
やはり write は下がっていく?! それとも誤差か?