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IS01 USB充電器を並列で使ってみました


 USB充電器(電池BOX)を並列で使ったら、取り出せる電流を増やせるのではないか。
 仮説を検証する前に、しばらく調査の日々が続きました。






 


 素人アタマでは

 「同じ電池を直列に繋ぐと電圧が2倍になるから、並列に繋げば電流が2倍になるんじゃないの?」

と考えがちですが、現実にはそうはいかないようで、webには電気に詳しい方の
説明が色々と見つかります

 そもそもUSB充電器を電池とみなすのか、みなしてよいのか。
 乾電池を並列で使用すると電池間の僅かな電位差によって発生する逆電流が電池を傷めるそうですが、昇圧回路を並列で繋いだ場合にはどんな悪影響につながるのか。

 調査を重ねた結果、電池の並列接続はあまり好ましいことではないらしいが、現実にトラブルが起きたこともなさそう、というのが結論でした。


 だったら百聞は一見に如かず。
 USB充電器の並列使用、試してみましょう。








 USB延長ケーブルを2本切断して、オス×2→メス×1となるようにVccとGNDを結線します。
 百均で買える短いUSB延長ケーブルで十分です。












 2つのオスコネクタにUSB充電器を繋いで、IS01 の充電を開始します。











 充電が終了するまでの出力電流と出力電圧の変化をみてみます。
 比較用にUSB充電器を1個だけで使った場合の出力電流・電圧の変化もグラフに載せました。

 いずれもずっと張り付いて数値を記録していたわけではないので、かなり大雑把ですが。





 X軸が分かりにくいですね。 3000(sec=秒)は50(分)です。

 出力電圧、電流ともに言えることは、USB充電器を2個並列で使ったときには、使っている乾電池の使用限界(と思われるタイミング)まで、USB充電器1個に比べて明らかにドロップが緩やかであることです。
 また、並列使用時に出力電圧が高止まりしていることも見逃せません。
 出力電流について、USB充電器1個では 0.36(A) 程度の出力電圧でスタートしますが、2個使ったから2倍になるわけではない、という点は興味深いですね。ですが、USB充電器2個並列使用だと、1個の時より電流を多く長く流せている点は重要です。

 ちなみに充電前後のバッテリー充電率ですが、10%以下から始めて40%で終わりました。
 USB充電器に使用した乾電池は4本105円のアルカリ乾電池です。
 過去の充電実験と比べますと、単3を4本使って40%では効率が良いとは言えないかな。


 とはいえ、USB充電器を並列に使うやり方には見込みがありそうですね。





 あと、これは計測したわけではありませんが、2つの昇圧回路の精度の差から、確実にどちらかの充電器に逆電流が流れたり逆電圧が掛かっていたとは推測出来ます。
 実験中、指先確認では充電器の発熱などは分かりませんでした。また、発煙、異臭の類もなく、見た感じでは異常は見受けられませんでした。
 だからといって昇圧回路にダメージが行ってないとは限りません。

 安全面を考慮しきれていないため、くれぐれも当実験を真似などされぬよう願います。
 仮に何かトラブルが発生しても当方は責を負えません。
















<おまけ>

 前回の実験で抵抗器を焼損して驚いたので、実は最初は安全装置を付けてたのですよ。




 逆電流の流入防止の為に、整流ダイオードをかませました。











 しかしダイオードによる電圧降下が大きかった所為か電流が出ない (´・ω・`)









 それでもなぜか充電は始まったのでした。












 USB充電器を2台繋いでも大して電流量は増えず。

 しかしここで並列接続で電流を増やせることは分かりました。

 だから、ダイオード無しでの並列接続を試そうと、踏み切ることができたのでした。











 でもここで少し足掻きます。
 ダイオードを並列に繋げば、抵抗値が下がって電流が通りやすくなるのではないかと。
 とりあえず1系統でダイオード並列テスト。











 ・・・増えてない?












 そんなら両方じゃ!












 ”雀の涙”程度しか電流が増えませんでした。

 ということで、ダイオードを使った安全装置を諦め、この記事の冒頭に話は続くのでした。


2011年03月06日(日) No.186 (携帯スマホの話題::IS01 [閉])
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