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低解像度ノートパソコンの内蔵ディスプレイでFHD表示する [ソフトウエア編]


いきなり要点を書きます。

必要な物は、RDP Wrapper。
ノートパソコン側の要件は、OS が Windows10 以上であること。
高解像度でサインインするためのアカウントを1つ追加します。

自分自身に高解像度指定でリモートデスクトップサインインして、
常用環境を高解像度で利用します。

ウインドウモード、縮小表示、いずれも可能です。
縮小表示の場合は、画面の見た目はぼんやりします。



テストで使用したノートパソコンは、HP PROBOOK 450 G6。
内蔵ディスプレイの解像度は1366x768ピクセルです。



テスト環境は Windows 11 pro。
普段使いのアカウントは user という設定です。
ローカルアカウントです。



1. RDP Wrapper をダウンロード
https://github.com/stascorp/rdpwrap/releasesにある
RDPWrap-v1.6.2.zip をダウンロードします。

2. C:\Program Files の下に「RDP Wrapper」フォルダを作成

3. RDPWrap-v1.6.2.zip を(2)のフォルダに全展開
展開の際に管理者権限が必要なら付与します。

4. autoupdate.zipダウンロード
https://github.com/asmtron/rdpwrap/blob/master/binary-download.mdにある、
autoupdate.zip をダウンロードします。

5. autoupdate.zip も(2)のフォルダに全展開
これも必要に応じて管理者権限を付与します。

6. (2)のフォルダの install.bat を右クリックして管理者として実行

7. (2)のフォルダの RDPConf.exe を実行
右上にNot Supportedとステータス表示されるのを確認します。
Cancel で閉じます。

8. (2)のフォルダの autoupdate.bat を右クリックし管理者として実行
しばらくコマンドウインドウに文字が流れます。

9. 再び(2)のフォルダの RDPConf.exe を実行
ステータスが fully supported に変わっていれば準備OKです。


10. ローカルユーザ userFHD の作成
常用(user)環境にリモートログインする為のアカウントを作ります。
アカウント名は何でもいいですがここでは userFHD とします。

 スタートボタン右クリック
  →コンピュータの管理
  →ローカルユーザーとグループ
  →ユーザー
 右クリックして新しいユーザー
  ユーザー名:userFHD
  「パスワードの変更」のチェックを外し、
  「パスワード無期限」にチェックを入れてOK

11. userFHD の所属グループ変更
 userFHDで右クリック
 →プロパティ
 →所属するグループ
  Adinistrators、Remote Desktop Usersを追加してOK

12. リモートデスクトップ機能の有効化
 設定
 →システム
 →バージョン情報
 →システムの詳細設定
 →リモート
  このコンピュータへのリモートデスクトップ接続を許可する
  にチェックを入れてOK

13. userFHD でサインイン
一度サインアウトしてもいいし、
Win+L を押してロック画面から切り替えてもいいです。
初回の環境設定で少し時間が掛かります。




14. mstsc.exe を実行
Win+R(ファイル名を指定して実行)からでOKです。

15. user にリモート接続する
 コンピュータ名:127.0.0.2
 ユーザー名:user
 「資格情報を常に確認する」にチェック ★重要
 ローカルデバイスとリソースのチェックを全部外す
 接続速度はLAN(10Mbps)
 全般タブに戻って接続設定を保存

 

 接続ボタンをクリック
 「このアカウントを記憶する」はチェックしない ★重要

 

 以後警告が出ても進める


★を守らないと、リモート接続ではなく
なぜかローカルでマルチサインインしたことになり、内蔵ディスプレイの解像度が天井になります。
更に挙動も怪しくなります。

16. user環境に入れたら一度切断
 スタートボタン右クリック
 →シャットダウンまたはサインアウト
 →切断

17.(userFHDの環境で)mstscプロファイルを直接編集
隠しファイル C:\Users\userFHD\Documents\default.rdp をメモ帳で開きます。
ここではFHD(1920x1080)に設定します。
 screen mode id:i:1
 desktopwidth:i:1920
 desktopheight:o:1080
 と修正し
 smart sizing:i:0
 を追記して上書き保存

18. mstsc.exe を実行
Win+R(ファイル名を指定して実行)からでOKです。

ウインドウモードならスクロールバー付きで FHD を表示し、

 

タスクバーを右クリックして「スマートサイズ指定」にすれば、
ウインドウサイズいっぱいに FHD 表示します。



当然、物理的な画面解像度は 1366x768 のままですからぼんやりします。
ですが例えば、ソフトウエア開発やデバッグで、プログラムを FHD で表示した時の UI のレイアウトを確認するくらいには使えます。


課題としては、やや手間が掛かることと、二重のタスクバーでしょうか。


2023年10月07日(土) No.320 (パソコンの話題)
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